生きるって

会社にしがみつかない生き方 ― 江戸時代に学ぶ働き方改革とAI時代の自由業

田舎ソロライフ

都会を離れ、地方で一人暮らしを始めました。 心と健康を整えるための時間を過ごしています。 日々の小さな発見や、移住生活のリアルを綴ります。 誰も私を知らない場所で孤独にどう生きるかを模索中

「日本人は勤勉で真面目」って、ずっと言われてきましたよね。
でも、それって本当に日本人の本質なんでしょうか?

江戸時代の人たちを見てみると、意外にもまったく逆です。
大工さんも商人も、もっと自由に、のびのびと働いていました。

たとえば大工。
雨が降ったら「今日は休み」。
夏は「暑いから今日はやめよう」、冬は「寒いし無理」。
そんな調子でも、ちゃんと生きていけた。

怠け者? いやいや、むしろ“自分の生活を自分で決める”という、
いまの時代が失ってしまった大事な感覚を持っていたんです。


江戸の商人は“個人事業主”の達人だった

大店(おおだな)で奉公していた商人たちは、
ある程度仕事を覚えたら、みんな独立して自分の店を構えました。

「ずっと同じ店に勤める」なんて発想はなかった。
終身雇用どころか、“のれん分け”=自分ブランドの立ち上げが目標だったのです。

つまり、江戸の商人たちはみんな“小さな経営者”であり“起業家”でした。
彼らの働き方を現代に置き換えると、まさにフリーランスや個人クリエイターです。


AIツールが、現代の「のれん分け」になる

そして現代。
私たちには、江戸の人たちが持たなかった最強の道具──AIがあります。

昔の商人がそろばんを使いこなしたように、
現代人はAIを使いこなせば、一人でも立派な商売ができる時代です。

いまのAIツールは、言ってみれば「現代のからくり道具」。
うまく使えば、会社に属さなくても、個人の知恵と創造力だけで仕事を生み出せる。

たとえば、こんな働き方があります。

🏮AIでできる江戸商人風の仕事5選

江戸の職業スタイル現代のAI活用アイデアポイント
1. 絵草紙屋(出版業)ChatGPTやNotion AIで電子書籍やブログを制作し、Amazonやnoteで販売文章の構成・タイトル案をAIに出して、執筆スピードを倍増
2. 看板師(広告・デザイン)CanvaやLeonardo AIでロゴやSNS広告デザインを生成デザイン未経験でもプロ級の見栄えを作れる時代に
3. 落語家・講釈師(語りの達人)音声AI・動画AIを使ってナレーションやYouTube解説動画を作成声や顔を出さずに「話す仕事」を再現可能
4. 呉服屋(センスを売る商人)AIコーディネート・画像生成で“バーチャル着物デザイン”販売個性×AIでオリジナルブランドも夢じゃない
5. 寺子屋の師匠(教育者)ChatGPT+Notionで教材作成、オンライン講座販売自分の得意をまとめて、知識を商品化できる

こうして見ると、AIがやっていることって、
江戸の商人や職人たちがやっていた“個の商い”とまったく同じなんです。

「自分の技を磨き、道具を使いこなして稼ぐ」──AIもまさに現代の“からくり道具”です。

働きすぎず、AIに任せる勇気を

江戸の大工が雨の日に休んだように、
私たちも「AIに任せる日」を作っていいと思うんです。

AIが文章を下書きしてくれる。
画像を作ってくれる。
スケジュールを整理してくれる。

私たちはその分、もっと“人間らしい仕事”、“人間にしかできないこと”に集中できる。
つまり、「考える」「感じる」「伝える」。AIが代わりにやってくれるようでいて、この部分をAIは奪いません。

だからこそ、AIと共存する働き方は、江戸の人たちのように「力を抜く知恵」でもあるんです。


江戸の精神 × AI時代の自由

江戸の人々は「働かされる」のではなく「働くを選ぶ」生き方をしていました。

「人に使われるのではなく、道具を使いこなす」ことを美徳としました。
AIの時代に生きる私たちも、まさに同じ選択を迫られています。

組織にしがみつくより、AIという新しい道具をうまく扱い、自分のリズムで働く。
他人の評価ではなく、自分のペースと発想で稼ぐ。

それこそが、現代版の“江戸商人魂”です。

「働き方改革」なんて難しいことを言わなくても、
要は“自分の裁量と道具を信じる”という生き方です。


まとめ:働き方改革は“回帰”である

「働き方改革」というと、新しい制度を作るように聞こえますが、
実はそれは“原点回帰”なんです。原点に戻ることです。

江戸の人たちがやっていたように、
自分の時間を大切にし、自分の判断で働き、
道具(いまならAI)をうまく使いこなす。

江戸の職人たちが自分の手と道具で未来を作ったように、
私たちもAIという“新しいそろばん”を片手に、
自分の人生をもう一度、手の中に取り戻していきましょう。

それが、何百年経っても変わらない、
“人間らしい働き方”の本質なのかもしれません。